NICT CYDER

実践的サイバー防御演習「CYDER」

情報通信研究機構 ナショナルサイバートレーニングセンターが実施している 実践的サイバー防御演習「CYDER」の受講申込、受講のためのEラーニングプラットフォーム、及び管理サイトをフルスクラッチで制作しました。

元々は日本各地の会場に集まった受講者に1人1台のPCを使ってもらい、チームごとに実際のインシデント対策を追体験していくという演習(集合演習)を実施していました。それをオンラインでもできるように新しくシステムを設計し、また既存の集合演習も同じシステムにリプレイスしていくことを目標に2018年にプロジェクトを開始しました。

既存のシステムの解析とヒアリング要件定義から始め、UI設計、システム開発、コーディング、テストと実施。
2020年からのコロナ禍により要件や方向性も変わりつつも、2021年度の冬から完全オンラインでの演習を開始しました。
2022年度には、オンライン演習および一部の集合演習を当新システムで実施。
引き続き開発を継続し、全てのシステムの刷新を目指しています。

集合・オンライン演習 受講申込＆管理システム

受講者登録、受講の申込み、キャンセルや、キャンセル待ち等のシステムの実装。
またそれらの管理、サポート、オペレーションをする事務局側の管理サイトも制作。
Redashを導入し、KPI等を適宜確認できる仕組みも用意した。

eラーニングプラットフォーム

チームごとに実際のインシデント対策を追体験していくという演習を行うため、チームの複数人で状況を共有しながら課題を進めていくことができるEラーニングプラットフォームを作成。回答等の入力はチーム内でリアルタイムに共有され、チャット等の会話も可能。
またVNCでNICTのクラウド環境に用意された、各組織を模したネットワーク上のPCにログインし実際にインシデントの調査などを行えるようになっている。

UIコンポーネント

オリジナルのUIコンポーネントを作成。
NICTのカラーを基本としたカラーパレットを定義し、複雑なシステムに汎用的に対応できるデザインシステムを構築しました。